エントリーシートの誤字、提出後に気づいたら…

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エントリーシートにも、PC上の入力で済む場合もあれば、手書きで出さないといけない場合もあります。

いずれにしても付きまとうのは、「誤字問題」でしょう。

ここでは、誤字をめぐって生じるあらゆる疑問、お悩みについて、お答えしていきます。

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そもそも誤字は問題か

評価にほとんど関係ない

そもそも誤字の含まれるエントリーシートはどれだけ問題なのか。

たとえば社長が採用に深く関わるような中小企業の場合、社長個人の趣味趣向に左右されるからこそ、もしかしたら「誤字があったら即アウト!」という会社もあるかもしれません。

しかし、受験者が多かったり、ある程度倍率が高いような企業の場合、ちょっとした誤字なら全くといっていいほど影響はないと考えていいでしょう。

もちろん、あらゆる角度から全く同じ評価を受けている2人がいれば、誤字がない方が選ばれる可能性は高いかもしれません。しかし現実にこんなケースはほとんどなく、わずかの差だとしても両者には何かしらの違いはあって、誤字という些細な要素では選ばない、というより選びたくないというのが実態ではないでしょうか。

どんなに優秀な人にもミスはあり、まして誤字なんて、日頃たくさんの文書やメールをつくっていればいくらでもあるものです。こういった細かさよりも、人柄や熱意、能力の高さなど、本質的なところから判断しているというのは、冷静に考えれば当然のはず。実際に、某大手出版社で働く私の知り合いには、内定後に採用担当者から「誤字が4つあったよ」と指摘されていたという猛者もいました。

当然、誤字はないに越したことはなく、「気にしなくてOK」ということではありません。やはり誤字があるエントリーシートより、ないものの方が誠意が感じられるという人も多いでしょう。というより、誤字が多いと誠実に見えづらくなるといったところでしょうか。

ここでお伝えしたかったのは、過剰に気にしすぎることはないということです。実際の中身の方が何百倍も大事ではあるものの、”重要文書”の一つとして、正確に書くべきであるというだけの話です(当たり前のことですが)。

企業に連絡などしてはいけない

提出後に誤字に気づいたとき、「誠実に企業に連絡しましょう」などというアドバイスをされる方がいるようですが、こんなナンセンスなことはしてはいけません。

そもそも「誤字」なんて、本質からはるか遠いところにある、言ってしまえば「大したことのないミス」です。

こんなことで連絡されても、企業の人事担当も面倒くさいだけで、面接のときに「この受験者は誤字の謝罪をしてきました」と毎度通達するはずなどありません。心情的に「誠実だな」と思われても別にプラスになることは基本的になく、むしろ「面倒だな」「こんな細かいことで…」という思いを抱かれてもおかしくないくらいです。

強いて言うなら、エントリーシートを人事担当がチェックする際(企業によってはこの段階で別部序の役職者にお願いしているところも多いです)、「やたらと誤字が多いな」と感じた受験者からお詫びの連絡が来ていたと知ったら、「誠実なようだしここは目をつぶっておこうか」くらいのことはあるかもしれませんが、そんな稀なケースにでも当てはまらない限り、大したメリットはないと思った方がいいでしょう。

まして、面接が始まったら、面接官はそこまで丁寧にエントリーシートを読む時間なんかありませんから、気づかれないことがほとんどです。面接中に気づいたとしても、目の前で話している印象で判断するというのは、ふつうに考えれば当たりまえのことですよね。

手書きの場合

修正液を使ってもいいのか

手書きのエントリーシートの場合、一つひとつの項目を埋めるのがなかなかの重労働ですよね。そんな中、途中で間違えてしまった場合、修正液を使ってもいいものか、迷うところでしょう。

もちろん、手書きのエントリーシートの場合、誤字があったら書き直すのがベストであることは言うまでもありません。

ただ、それぞれが就活にかけられる時間も限られている中で、現実的な対処を考えると、修正液を使うことも、大したマイナスにならないというのが私の考えです。

理由の一つは、先ほど挙げた通り「そもそも誤字がそれほど重大な問題ではないから」

そしてもう1つの理由は、「ほとんどの面接官にはコピーされたものが渡されるから」

修正液を使った紙をコピーしてみるとわかりますが、丁寧に修正すればコピーしたものにはほとんど形跡は残りません。エントリーシート自体の選考時も、面接試験での使用時でも、多くの人が見る必要がある資料ですから、原本はなるべくきれいに保ち、基本的にはコピーを使用するというのが現実的な扱い方でしょう。そう考えると、選考の初期の段階で人事部(の一部)が修正液の存在に気付くかもしれませんが、そこさえ通ってしまえば、後は各部から招聘した面接官の裁量になりますから、修正液がマイナスになる可能性は低いのではないかと思われます。

 

ですから、「そもそも大した問題ではない」ということに加え、次の選考に進めるかどうかを決める面接官には、修正液の跡は気づかれない可能性が高いということを考えると、修正液を使って、むしろ他にやるべき対策に時間をかけた方がいいのではないかということです。

 

ただ、懸念材料を一点だけ。単なる誤字であれば、「誰もが頻繁にやっているなんてことのないミス」という印象を持てると思いますが、修正液を使うと、「ミスに気付いたのに書き直さずに楽をした」という印象を与えかねないような気が、わずかながらしてしまうのです。ちょっとしたミスは気にせずとも、それをごまかそうとしたと思われると、むしろ修正した方がマイナスになる可能性はなくはないのかなと思うところもあります。

 

これらの要素を天秤にかけて、判断してみてください。ロジカルに考えれば、修正液は使っていいと思うのですが、ちょっと心に引っ掛かりがある方は、選考中ずっとモヤモヤしているくらいなら、書き直しましょう。「なんだ、気にする必要ないじゃん」と感じた方は、修正液を使って、時間を効率的に使いましょう。

 

最終的な私の意見としては、ある程度書き進めた状態であれば、修正液は使ってしまって良いのではといったところでしょうか。修正液を使っていても、あるいは誤字が複数あっても内定している人はいます。気を付けはしつつも、過剰に気にすることなく、やるべきことにしっかり手間と時間を割いていただきたいというのが、今回お伝えしたかったことです。

二重線と訂正印は必要か?

手書きのエントリーシートを修正する際は、修正液ではなく、二重線と訂正印で対応すべきだという指摘もあるそうですが、こんなことをしてくる学生がいたら、関心よりも失笑の方が勝つという企業の方が多いのではないでしょうか。

ここまでに述べたことをお読みいただいた方ならお分かりいただけるかと思います。「そもそも誤字は大したミスではない」「修正液を使ってもそもそも面接官にはバレない可能性が高い」という中で、こんな仰々しいことをされると、企業側としても悪い気はしないものの、「なんかすごいなこの子…」という感情に至るのは、想像に難くないことでしょう。

二重線と訂正印を入れることで、「ここに誤字がありますよ!気づいたけど直しはしませんでしたよ!」というメッセージにもとらえられかねません。

結局は、建前に満ち溢れたネット上の情報に惑わされることなく、ご自身が納得される情報を信じて対策いただけたらと思います。

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