【面接】「どうやって来たか」というくだらない質問に対する答え方

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面接で聞かれる質問としてよく挙がるものの一つに、「今日はどうやって来ましたか」というものがあります。特に就活のマニュアル的な本には、この質問が載っていることが多いです。

そこには往々にして「それっぽい正解」が書かれているものですが、実際のところ、この質問にはどう答えるのが本当の正解なのか。

結論から申し上げると、「大した意味はないので、ふつうに答える」「ダラダラしゃべらないようにだけ注意」ということになるのですが、その理由についてお伝えしていきます。

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面接で「どうやって来たか」と聞かれる理由

まず、面接官がこの質問をしてくる理由から考えてみましょう。

それは、以下の3点に尽きます。

・アイスブレイクとして聞いている
・何も考えずとりあえず思いついたことを聞いている
・その程度の会社だから

巷には、「理路整然と答えられるかを見ている」などと、もっともらしい情報に溢れていますが、こんな質問に大した意味があるはずがないでしょう。

「理路整然と答えられるか」を見たいのなら、「最近気になるニュースは?」とか、「あなたの経歴を端的に説明してください」とか、いくらでも聞くべきことはあるはずです。

そんな中で、この質問をしてくることに、重要な意味をもたせているわけがないのです。

あるとしたら、面接の冒頭のアイスブレイクとして雑談半分に聞いているか、ちょっと間が空いたときに、思いつきで聞いているかくらいのことでしょう。

面接官だって人ですから、一問一問に必ずしも意味をもたせられるとも限りません。皆、忙しい業務の合間をぬって、その場ではじめて見るくらいのレベルのエントリーシートを見て、思いつきで質問をしているのです。

ですから、万が一、受験者のことを知るために他にいくらでも聞くべき質問があるのに、こんなくだらない質問を真剣にしてくるような企業があるのなら、“その程度の会社”と言わざるを得ません。まして、面接の冒頭ではなく、面接の途中で真剣にそんな質問をしてくるような面接官がいたら、ちょっとその企業は怪しいかもしれませんね……。

答え方の注意点

こうした前提の上で、「じゃあどう答えたらいいのか」という点について。

これは、「ふつうに答える」ということに尽きます。

一部の“その程度の会社”を除いて、基本的には大した意味のない質問なのですから、急にツラツラと説明し出したら、それこそ会話としておかしいと言わざるを得ません。

日常会話を思い浮かべてみてください。

友人といつもとは違う場所で会って、「今日どうやって来たの?」と聞いてみたときに、交通手段から所要時間、さらには乗り換えの仕方までをバカ丁寧に説明されたら、引きますよね(笑)。

ここまでとは言わずとも、大した意味のない質問にここまで丁寧に答えられたら、会話のテンポとしておかしいし、まともな面接官ほど「そんなつもりで聞いたわけじゃないんだけど……」と思ってしまうことでしょう。

ですから、この質問には、ふつうの会話と同じように、ふつうに答えればいいのです。

とはいえ面接という非常にフォーマル度の高い場所ですから、

「電車で○○駅まで来て、そこから歩いてきました」
「直前に××の用が◇◇であったので、そこから歩いてきました」

くらいに、ごくごく簡単な説明が加わるくらいがちょうど良いのではないでしょうか。

注意点

一点注意点を挙げるとすれば、「長くなりすぎないように」ということに尽きます。

繰り返しになりますが、大した意味のない質問なのに、バカ丁寧な説明が始まってしまったら、やりとりとしておかしいですし、何よりこんなくだらない質問にダラダラとしゃべられたら、面接官としては退屈極まりない時間となってしまいます。

もし、面接官が本当に「どうやって来たのか」を真剣に知りたい場合は(そんなことは基本的にありませんが)、こちらのシンプルな返答に対して、深掘りをしてくるはずです。

ですから、いずれにしても、最初からわざわざ長々と答える必要はまったくないのです。

シンプルに答えてマイナスになることはあるか

それでも「どんな質問にも意味はあるからきちんと説明しないといけない」とお感じになる方もいるかもしれません。

ですが、面接はこちらの一方的な話ぶりを見ているものではなく、あくまでも会話です。

そうである以上、短くシンプルに答えることも必要なときはありますし、むしろそういう自然なやりとりの中で人物像を伝えていくというのが望ましいといえます。

決して、「適当に答えろ」と言っているわけではないのですから、ここぞという質問以外には、シンプルにバシッと答えていくテンポも大事なわけです。

ちなみに私自身、ほんの数回だけこの質問をされたことがありますが、どれも冒頭にライトな感じで聞かれただけで、上記の通りシンプルに答えていて、そのまま自然に面接は進み、どれも問題なく突破できています。決してこのやりとりが良かったから受かったなんてことはないものの、皆さまの安心要素になっていれば幸いです。

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結論

ということで、結論はやはり、

・大した意味はないので、ふつうに答える
・ダラダラしゃべらないようにだけ注意

ということになります。

就活マニュアルを読むこと自体は肯定的に考えている私ですが、この質問は、どうかマニュアル通りの謎回答はしないようにお気を付けください。

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