内定者数の少なさと、業界としてのイメージから、「テレビ局や出版社に受かる人」とは、どこか尖ったところがあったり、変わったところがあったりと、とにかく「面白い」と思われる人なんだろうなとお考えの方も、多いのではないでしょうか。
たしかに、華やかなイメージのある業界において、かなりの高倍率をくぐりぬけててきた内定者ですから、皆さん何かしらの光るものがあって選ばれていることに間違いはないでしょう。
そんな潜在意識があってか、「ふつうに真面目に受け答えをしていてはダメなんじゃないだろうか…」「何か奇をてらったことを言わないとダメなのでは…」などと迷いが生じ、本当の自分の良さを出せなくなってしまう方も多々いらっしゃいます。
しかし、テレビ局や出版社から内定を獲得する人は、必ずしも、「尖った人」「変わった人」そして、いわゆる「面白い人」ばかりであるとは限りません。
むしろ、皆さんがイメージするような「面白い人」よりも、「意外にふつうの人じゃん!」と感じる人の方が多いものです。
というのも、一口に「面白い」と言っても、そこには色々な意味があって、「funny」「humorous」「entertaining」というニュアンスの「面白い」もあれば、「interesting」(=興味深い)という意味での「面白い」もあるわけです。
実際、マスコミ各社には本当に色々な人がいて、人を楽しませてくれる、いわゆる陽キャといわれるようなエンターテイナーもいれば、そうではないけど、ユーモアがあるなぁと思われる人もいて、かと思えば、一見すると暗そうで、人を笑わせるタイプではなくとも、とにかくまじめで、考え抜かれた企画で皆を感心させたりする人もいるわけです。
こうして様々な「面白い」がある中、その人なりの「面白い」が評価されて、入社しているということですね。
ですから、高倍率をくぐり抜けるための「個性」は必要なのですが、それは、華やかな業界から連想される「面白い」に限定される個性では決してなく、自分なりの「面白い」を追求していけばいいんです。よくイメージされる“テレビ局っぽい人” “出版社っぽい人”になろうとする必要はありません。
「自分はふつうの人間で個性がないんだよな」と感じている人でも、持っているエピソードを具体化していけば、必ずありきたりな話からは脱却できます。
こうした積み重ねによって、一つひとつのエピソードは華やかなものでなくとも、次第に個性が感じられるようになってきて、それが「面白い」に変わっていくはずです。
なんとなくのイメージに引っ張られることなく、信念をもってあなたの個性を磨いていっていただけたらと思います。
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