特にテレビ局などの面接において、男性の場合、「自分を印象付けるためにネクタイは派手なものに」なんてことがよく言われますが、果たして本当にそうすべきなのでしょうか。
目立とうとする意味はない
結論から申し上げると、「小手先のやり口で目立とうとする必要は一切なし」というのが私の考えです。
たしかに、テレビ局のような、受験者数が非常に多い企業の面接であれば、面接官の印象に残ることができなければ、次の選考に進むことはできないでしょう。
ですが、ここでいう「印象に残る」は、「ネクタイ派手だったな」というもので良いのでしょうか。
たしかに、1次面接などであれば、話していることは大したことがなくても、ネクタイの色や柄などで“なんとなく”印象に残ったから、面接官として「とりあえずまだ落とさずにいようか」という思考になってもおかしくはありません。
ただ、これで2次面接にいったとしても、その人を印象づけるものが「ネクタイの色」しかないのであれば、とても選考に残り続けられるとは考えられませんよね。
結局は、内定をもらって然るべき実力のある人でなければ、受からないのです。“実力はあるのに運悪く落とされた”ということはあっても、“実力はないけど運よく受かった”はありません。
とすれば、派手なネクタイで奇をてらうという上辺の工作は、基本的には意味がないことなんです。
マイナスにもなりうる
それどころか、マイナスに働く可能性の方が高いといえるでしょう。
TPOに適したとは言い難い「派手なネクタイ」に対して、抵抗を感じる面接官は、決して少なくありません。
人生をかけて自分のアピールをする真剣勝負の場において、人としての本質ではなく、「派手なネクタイ」で勝負をかけているというところに、軽さというか、何かしらけた印象を受ける人もいるかもしれません。
例えばテレビ局という華やかな業界とはいえど、根の部分では真面目で、しっかりしたものがないと、とてもやっていける業界ではありません。
そんな企業の面接ですから、上辺の部分で目立とうとする行為は、マイナスになることはあっても、プラスに働くことはほとんどないといっていいと思います。
もちろん、「私服でお越しください」系の会社の面接となると、また考え方は違ってくると思われますが、スーツにネクタイ着用のスタイルが一般的な企業相手の場合は、ネクタイで変に目立とうとする必要はないと考えて良いかと思います。
無難で目立たないものを身に着け、ぜひ「人としての本質」で勝負していただけたらと思っています。
ネクタイはキチっとしめよう
ということで、ネクタイに関しては変に気をつかう必要はないというお話をしてきましたが、当然、「きちっとしめる」ということは重要です。
ネクタイが上までしまっておらず、第一ボタンが見えていたり、あるいは結び目が緩んでいたりすると、だらしない印象を与えてしまいかねません。
逆に、このあたりに気を付けてしっかりとしまっていると、地味なネクタイだったとしても、きちっとしてかっこよく見えるものです。
こうした着こなしは、外見的な部分ではありつつも、誠実さなどを伝えるという意味で、“人として”の要素に関わってきます。
悪目立ちはせず、基本的なマナーをしっかりおさえ、「人としての本質」で勝負していただけたら、良い未来が待っているのではないかと思います。
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