面接で「好きな言葉」を聞かれたら…「ありがとう」でもいいのか

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特に新卒就活において「定番質問」の一つに「好きな言葉は?」というものがあるようです。

正直、人物像を知るための本質的な質問とはあまり思えないのですが、この質問が意図するものとは何なのか、そしてどんな言葉を答えるのが正解なのか、一つの考え方をお示ししていきます。

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「好きな言葉」で答えるべきこと

そもそも、「好きな言葉は?」という質問には、大した意図は含まれておらず、面接官が思いつきで聞いている程度のものでしょう。

本当に受験者の人物像を知り、良いところを見抜いてあげようとしているならそんな聞き方にはならず、「あなたの強みは?」「あなたの魅力は?」「あなたを採用するメリットは?」という聞き方になるはずですし、受験者が大事にしている価値観などを知りたいのであれば、「あなたのモットーは?」「あなたが仕事において大事にしていることは?」などという聞き方になるでしょう。

とはいえ面接官も人は人。こういう質問もされる可能性があることを考えると、大事なのは、どのような回答をするのが評価に繋がるということですよね。

そこで意識したいのは、「好きな言葉は?」と聞かれたとしても、あなたの強みや価値観が良い意味で伝わる言葉を選ぶことです。

ただただ感動した好きな言葉などを馬鹿正直に伝えても、何の評価にも繋がりません。

「やりたいことを思いっきりやるには、やりたくないことも思いっきりやらなければいけない」(by『ちはやふる』の机くん)や、「努力は裏切らないっていう言葉は不正確だ。正しい場所で正しい方向で十分な量なされた努力は裏切らない」(by予備校講師・林修先生)などのように、「自分のモットー」として心掛けている言葉にすることで、良い意味であなたの人物像を暗に伝えることができるというわけです。

「ありきたり」を避けるために

ただ注意したいのは、「ありきたり」になりすぎる可能性があるということです。

「好きな言葉は努力です」

なんて言われても、面接官としては何も面白くはない。どんな切り口でもいいから、回答には“その人らしさ”が何かしら必要なわけです。

ではどうやって「ありきたり」をなくすか。それは主に2択で、

①言葉自体に独自性をもたせるか

または

②定番の言葉でも「その言葉が好きな理由」で個性を出すか

ということになってきます。

「①言葉自体に独自性をもたせるか」についてはイメージがわきやすいですよね。単に「努力」という一言ではなく、上記の林修先生の「努力は裏切らないっていう言葉は不正確だ。正しい場所で正しい方向で十分な量なされた努力は裏切らない」のように、他人とかぶる可能性が低そうで、その言葉自体に独自性と説得力があるものを選べれば、(こんなくだらない質問をする程度の)面接官は「おっ!」と思うわけです。

一方、②のように、独自性のある言葉でなくとも、その言葉が好きな理由を個性豊かに話すことができれば、それはそれで印象的な話になります。「継続は力なり」なんて誰でも言えるような回答でも、自分自身がその言葉をモットーに、努力を継続して大きな成功を収めた経験など、自己PRに近い形で話すことができれば、それは良いアピールの機会になるということです。

好きな言葉=「ありがとう」はOKか

上記を踏まえると、好きな言葉=「ありがとう」という回答は、ややアウト寄りということになります。

そもそも「人への感謝を大事にしている」は、たしかに大事なことではあるものの、面接のアピールに直接的に繋がる表現ではありません。

また言葉自体が非常にシンプルなので、その分、感謝を大事にしたことによって得られた成功や教訓など、何かしらアピールに繋げられる強力なエピソードがない限り、わざわざ「ありがとう」を選ぶのはナンセンス。よほど面接官を引き付ける話をする自信がなければ、避けておく方が無難です。

皆さまの参考になれば幸いです。

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