【一般業界向け】能登の震災を面接でどう話すか(マスコミ業界以外)

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能登大地震は就職面接でどう話すべきなのか

の記事では、このサイトの趣旨に沿って、マスコミ就活生向けのお話をしました。

今回は、それ以外の業界を受ける方々に向けて、一つの考え方をお示ししていきたいと思います。

 

「一歩先まで考えている感」を出す

面接で能登の話をするシーンで想定されるのは、「最近気になったニュースは?」系の質問の場合でしょう。この手の質問では、世の中の出来事への関心度と、世の中で起こっていることに対する思考の働かせ方を見られています。

どんな仕事でも、ご時世とは切っても切れない関係にあります。いわゆる「ルフィ事件」のような強盗が続けば、防災商品の売り手にとっては商機になるわけですし、裏金問題が顕在化した中、「資産形成セミナー」に金融庁長官を呼ぶことは難しいでしょう。

世の中で起こっているあらゆることが、世の中の様々なビジネスに複雑に関係しているのです。そのため、最低限こうした世間の出来事に関心を持っているか、またそのニュースを自分なりに解釈することができているかを面接官は見たいわけですね。

こうした前提がありますので、例えば面接で「最近気になったニュースは?」と聞かれたときに能登の震災の話をする場合、当然面接官も知っているニュースなので話を理解してもらいやすいというメリットはあります(面接官が知らない話題だと理解してもらうのに一苦労)が、皆に共通する大ニュースであるがゆえに、ありきたりな話で終わってしまいがちという面もあります。

よくあるのは、「心を痛める」系の話や、「防災意識を高めないと」系の話でしょうか。あとは今回の能登大震災でいえば、一部の政治家やYouTuberらが早期に被災地に乗り込んで議論を呼んだことなども思いつきそうなところです。

もちろん、こうした内容でも、咄嗟に理路整然と話ができれば、決して悪い受け答えではないと思います。

ですが、「気になったニュースは?」というのは定番の質問であり、かつ今年に限っては「能登の震災についてどう思う?」などと聞かれることも想定されるわけですから、しっかり良い回答を準備しておきたいところです。

そこで意識したいのが、「一歩先まで考えている感」を出すことです。

「心を痛める」系の話でも、能登半島の地形や、家屋の並び方などにも注目し、国のインフラ支出の課題にまで踏み込んで、“防げたはずの命が多く失われた”という文脈での話し方であれば、「一歩先まで踏み込んでいる感」が出てきませんでしょうか。

「防災意識を高めないと」系の話も、例えば被災地の“トイレ問題”に注目し、「実は食料の支援よりもトイレの整備が、食糧の備えよりも簡易トイレの用意こそが重要だとわかった」などという話がしっかりできれば、単に「気をつけよう」という話をするだけの受験者に比べ、「一歩先まで考えている感」が出てくるはずです。

これらは、ネット空間のどこかにあげられている話の受け売りでも全然いいのです。重要なのは、自分なりの着眼点をもって、思考を働かせていると面接官に思わせることです。
どんな切り口でもかまいませんから、ありきたりすぎる回答にだけはならないよう、意識すると良いのではないかと思います。

受験企業目線で考える

もう一つ意識すると良いポイントは、受験している企業の目線に立って、震災を考えてみるということです。

これは必須の考え方というわけではないですし、上記のような「一歩先まで考えている感」が出せていれば十分良い回答になるはずですから、一つの切り口としてとらえていただければと思います。

例えば、銀行の面接で、

「自分が入行できたら、こうして被害に遭われた企業の手助けがしたい」

「被害の拡大を防ぐことにつながる事業を行っている企業に対しての融資を積極的に考えていきたい」

などという発言があれば、自分が将来働く姿をしっかりイメージできていることが伝えられますし、また「御行に入りたいんだ!」という思いが強いことを印象付けられるでしょう。

必ずしも、上記のように「災害に関連した事業をしたい」とまで言い切る必要はなく、「御行に入ったらこういうこともできるだろう」という想定さえ話せれば、それこそ“ちゃんと考えている感”が伝えられるわけです。

本当にその会社で働くことを真剣にイメージできていなければなかなかできないことですから、意外にこのような答え方をする人は少ないです。だからこそ、一つの「差別化」の武器として使えるのです。

このサイトでは何度も「ありきたりを避けよう」「差別化が重要」という話をしてきましたが、こうした誰しもに共通の話題でこそ、意識したいところです。

皆さまのご参考になれば幸いです。

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