NHK 内定のツボ【営業・事業職編】重要なのは「企画力」!

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※前回の記事

【NHK】内定のツボ ~ディレクター・記者職編~ 「公共放送」「職種別採用」をうまく利用せよ!

ディレクター職、記者職について書いた前回の記事に続いて、今回は、営業や事業、いわゆる「放送事業のマネジメント」とくくられる職種で内定を獲得するためのツボについてお伝えしていきます。

 

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一般の就活と近いイメージ

そもそもこの職種は、編成や広報的な業務に加え、イベント事業の企画、また受信料確保に関する仕事など、番組制作以外のことを広く担う人材を確保するための採用枠です。

なお、受信料に関する仕事は、職員が直接徴収に回るわけではなく、各地域の徴収員や数字を管理する仕事が中心になります。新聞社でいえば「販売局」の仕事に近いものの、“闇深さ”はやはり新聞社の販売局に軍配が上がりそうです・・・。

それはさておき、どちらかというと、局の経営に関わる仕事や、局の魅力を高める事業などに関する仕事が多いので、“マスコミ就活”というより、“一般的な文系就活“に近いイメージになりそうです。

実際、この職種で受験する人は、マスコミ以外の企業も多く受験していることが多いため、面接でも、あらゆる受験企業との差別化が求められるでしょう。他のメディアの営業職だけでなく、メーカー、商社、銀行などと比べて、なぜNHKの営業・事業職が良いのか。また、そもそも「どうして番組制作じゃなくて営業・事業なの?」という点について、明快な説明が求められます。

特に、テレビ局なのにわざわざ営業系の職種を選んでいる理由は、ウソでも「こっちの方が受かりやすそうだから」などという説明をしてはいけません。「いつもサポート役だったので、経営面からNHKを支えたいと思った」という理由も抽象的で甘い印象です。実際にNHKがやっている事業で印象的なものがあったり、NHKの番組を見て、その伝え方や、番組を使ってできるイベントの案などを持っていたりと、筋が通っているだけでなく、相手が納得する説明が必要です。

 

経営的な面からNHKを見る

経営に関わる仕事が多い職種なので、NHKを経営面から理解しておく必要もあります。

最低限理解しておきたい、特徴的なところだけ簡単に挙げると・・・

約7000億円という莫大な収入を、「皆さまの受信料」から得ていて、その受信料を徴収するために、年間で700億円とこれまたすごいお金をかけています。ご存知の通り、受信料をめぐっては世間の風当たりは厳しくなる一方で、訴訟も多数起きています。インターネット配信における受信料の議論も出てきていて、「スクランブル化」(受信料を支払ったところにだけ放送する仕組み)を求める声も高まっています。

こうした現状を踏まえ、特に受信料に関するご自身の考えはある程度具体的に持っている必要がありますし、また現在のNHKの方針に大きく反してしまうと、扱いづらい人材と思われてしまうでしょう。もちろん、「NHKが100%正しい!批判する人はおかしい!」とまで言う必要はなく、このバランス感覚は大事ですが、少なくとも、構造と現状をしっかり理解していることを伝えるが大事です。

 

企画力がほしい

営業・事業系での採用は、ディレクターや記者と違って、NHK内で幅広い異動が想定される採用区分です。

例えば編成は、どんな番組を、どの時間帯に、どのように放送するかを考える仕事ですから、部分的に番組制作にも関係しますし、SNS等で視聴者が求めるニーズを分析したりと、業務の幅は多岐にわたります。また、事業系の仕事では、地域に密着する意識が高く、その地域で課題とされていることなどについて、局としてできることを探るのも重要な仕事の一つです。

例えば、「東日本大震災」一つをとってみても、“番組作り”という軸があるディレクターや、“情報をとってくる”という軸のある記者とは違い、東北の復興支援に貢献するにはどんなイベントを開き、どんな番組をどのように流せばいいのか等々、幅の広い考え方、発想が求められます。

一見固そうな受信料管理の仕事だって、「受信料という仕組み」を理解してもらったり、NHKを身近に感じてもらったりするために、番組と連動したイベントなどの企画も求められます。

つまり、どんな仕事に就くとしても、幅広い企画力が求められるわけです。難しさもある一方で、逆にこれは、チャレンジできる環境が多いともとられられるので、選考中には、これも魅力の一つとして感じていることをぜひ示したいところです。

幅広い企画力が求められるからこそ、NHKが「地域やこの国のためにできること」という観点で、アイデアをいくつか形にしておきましょう。面接時点では、実現可能性はそこまで考えなくても大丈夫です。それよりも「企画力がありそう」と思わせることが大事ですので、純粋に面白いと思ってもらえそうなアイデアをガンガンぶつけていきましょう。

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