「締切がなければ良い作品は完成しない」
実際の就活の解禁は3月。とはいえ、マスコミ業界をはじめ、実際の採用活動はどんどん早期化しているのが実態ですよね。説明会やインターンなどのイベントは、秋頃には既に始まります。
就活を開始時期、志望企業のエントリーシートを想定して、志望動機や自己PR、ガクチカ(学生時代に頑張ったこと)などを練るのももちろん良いでしょう。時間のあるうちに早め早めの準備をするのは大切なことです。
しかし、こうした作業を最初のうちからやっておくことは、そこまでオススメできません。なぜなら、ふつうの人間は、火が付くまで100%の努力はできないからです。
例えば、最初の頃は、取っ掛かりやすいエントリーシートの中身を練ろうという思考に至る人も多いと思いますが、期限がしばらく先なのに今から全集中を傾けて考えるというのは、なかなかできることではありません。
有名な作家の先生方にも、「締切という概念がなければいつまでたっても作品が完成しない」という方はたくさんいます。人間というものは、そういうものです。
その意味で、既に本選考のエントリーシートの提出期限が間近に迫っているような状況であれば、当然ながらいち早くその準備を進めるべきでしょう。期限がしばらく先にある方と違って、良い意味で焦りを感じながら集中して取り組めるはずです。
しかし、締切が見えない作業にダラダラと取り組むのは避けるべきです。メリハリをつけて、その時期ごとに的確な時間の使い方をしていくべきだと私は思います。
インプットに全集中すべき
では就活開始時期には何をすべきなのかというと、
情報のインプット量を増やす
ということに尽きると思います。色々な人に会ったり、就活本を読んでみたり、ネット上の情報をあさってみたり。
結局、エントリーシートを書くときだって、0から言葉を生み出すのではなく、どこかで見聞きした言葉を自分なりにアレンジして組み合わせているわけです。
であれば、この「どこかで見聞きした言葉」のストックが多い人の方が引き出しが多くなりますから、必然的に質の高いエントリーシートが作りやすくなるということなのです。秋はほとんどの方はまだインプット量は足りていないはずです。まずはここに注力すべきだと私は考えています。
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就活イベントに参加するのが手っ取り早い
とはいえ、これもお尻が決まってる作業ではないですから、やる気が出ないという方もいるでしょう。そういう場合、就活イベントに手当たり次第参加しまくるというのが手っ取り早いと思います。参加さえすれば、企業の説明はもちろん、多くの場合で、社員や内定者を囲んで質問できる機会があるはずです。ここで様々なことを聞いて、自分のアピールに役立てるのです。特に内定者の場合、「何を話して内定を獲得したか」という生の話が聞けるのは大きい。こうした声が積み重なっていけば、自然と自分のアピールの方向性も見えてくるはずです。
まだ腰が重い方も、まずは申し込んでみてください。申し込んでさえしまえば、どうせ行きます。こうして「とりあえず申し込む」を繰り返せば、参加回数が増え、聞ける話も増えきます。“迷ったらGo”という姿勢は、社会に出てからも意外に大切な姿勢だったりしますよ。
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