説明会参加後に御礼メールは必要ない【本質で勝負せよ!】

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膨大な数の受験者が数少ない席を奪い合う就職試験においては、少しでも他と差をつけようと、本質とは関係ない行動をとる人も多く見られます。

ネクタイを派手なものにしたり、面接の入室に他人と違うことをしたり、社内のあらゆる社員さんに不自然なほど丁寧に挨拶をしてまわったり。

これらと同じには括れないかもしれませんが、

説明会参加後に御礼メールを送った方が良い

と考える人もいるそうです。一見丁寧で好印象を与えられるように思えるかもしれませんが、私はこの行動には疑問を持っています。

採用人数も受験人数も少ない企業の場合は、送る価値はあるかもしれません。それは、【企業 対 就活生】という構図が【個人 対 個人】という構図に近くなるからです。OB訪問など、個人としてお世話になった人に御礼メールを送るのは自然な行為ではありますよね(現代社会に“挨拶文化”が必要かどうかはまた別の議論です)。受験者数の少ない企業の場合は、企業としても一人ひとりを丁寧に見ている度合いが大きいですし、少人数の会社であればあるほど、人事担当と、実際の選考官が近い距離にいるので、こうした行動が選考に加味される可能性は十分あると考えられます。

しかし、マスコミ業界に関しては、どちらかというと大手企業を目指す方の方が多いと思われます。この場合、よほどのことがない限り、説明会の御礼メールがプラスに働くことは考えられません。面接に進んでしまえば、当落は各面接官が決めることです。大手になればなるほど、ここははっきり分かれています。つまり、人事担当は、序盤の足切り以降の段階は、事務局的な役割に終始し、選考自体には直接は関わらなくなるわけです。

この選考の仕組みを考えると、大手企業において事務局=人事担当に御礼メールを送っても、そのときの担当者が何か感じる程度で終わるか、あるいはほとんど見る機会もないことがほとんどでしょう。面接官は色々な部署から来ていて、人事担当にとって日常的に関わりがない人がほとんどですから、わざわざ「こんなメールが来ていたからこの子はプラスしてください」などと共有することなんてないというのが現実でしょう。

そもそも、御礼メールが必ずしも人に良い印象を与えるものばかりとは限りません。文面で人を感動させるなんてよほどの技術がなければ難しいですし、逆に不備があればマイナスな印象を与えかねません。また、御礼メールを送るのが一般的ではない説明会の段階でそんなものを送られても、逆に媚びているだけのように受け取る人も少なくないでしょう。やはり不自然さの方が際立つのです。どうせやるなら、丁寧な手紙を送れば印象はまた違うかもしれませんが。

選考が進んだ段階で、社員や役員、人事担当らと個別にじっくり話をする機会があった場合は、御礼メールを送っても良いでしょう。企業側も人が絞られてきて、一人ひとりにフォーカスができている段階です。ただここでも、面接以外の行動を加味してしまったら不公平感が出てしまいますから、選考に加点することはない可能性の方が高いですね。

と考えると、結局は御礼メールは送ってもプラスになることはほぼない。むしろマイナスになりかねないということで、送らない方が無難という結論になります。

こうした小手先の部分のことを考えるのではなく、ぜひ本質で勝負できるよう、意味のある準備を進めていただきたいと思っています。

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