オンライン面接はカンペと「聞こえないふり」で乗り切れ!(リモート・web面接)

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コロナ禍によって、日本の就活市場にも急速に広まった「オンライン面接」。わざわざ会場に出向く必要がなくなるメリットの一方で、回答の仕方だったり、間のとり方だったりと、対面形式とは違う難しさを感じている方も多いのではないでしょうか。

しかし、他の受験生も同じ条件で受けている以上、言い訳はできません。そうであるならば、その難しさばかりを見るのではなく、「オンライン面接だからこその利点」にも目を向けて、うまく切り抜けていくべきです。

以下、“邪道”ともいえるかもしれませんが、オンライン面接上で活用したいテクニックとその考え方についてお伝えしていきます。

 

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シンプルなカンペを用意する

カンペがバレないように

まず、オンライン面接であることによって、「画面外では何をしていても問題がない」ということを有効に活用しましょう。

極端な話、画面の外にはお酒が置いてあったり、誰か他の人がいたりしたとしても、それがバレなければ全く問題にはなりません。

だからこそ、カンペを用意できるということは、容易に想像がつくことでしょう。実際にカンペをつくって面接に臨まれたことのある方もいらっしゃるのではないでしょうか。

とはいえ、オンライン面接といえど、明らかに目線が画面外にズレることがあれば、面接官としても怪しく感じることでしょう。ですから、カンペはできる限りシンプルなものにするのが鉄則です。

カンペに書いておくこと

高校や大学の試験などでも、覚えておかなければならない公式を途中で忘れないように、試験が始まった直後に問題用紙に書いておいた経験をお持ちの方、少なからずいらっしゃるのではないでしょうか。このイメージで、「忘れてはいけないけど、覚えておくのが簡単ではない固有名詞」を、シンプルにかつ大きく書いておくことをオススメします。

こう考えていくと、ことマスコミ就活においては、「好きな番組、本」「最近見た番組、本」など、「好きな〇〇」「最近見た〇〇」系の質問に対して回答するための作品のメモを、画面の後ろのすぐに目に入る場所に置いておくのが最良ではないかと考えています。この手の質問は、様々な角度から聞かれ得ますし、また「他には?」と突っ込まれることも多いため、回答として1つや2つほど準備しておけば間に合うものではありません。ジャンルごとに問われることもあるし、作者(著者)ごとに問われることもあります。また、受験する企業によって、回答を変えなければならないことも多いでしょう。このように、私のような“凡人”があらゆる準備をしておこうと思うと、覚えておかなければならない数は意外に多く、だからこそ、記憶自体は残っていたとしても、パッと聞かれたときにパッと浮かんでこないということが多々あるわけです。

これを防ぐために、瞬時に記憶を呼び起こす端緒としてのカンペを置いておくということです。あくまでもその作品のタイトルなどの概要はしっかり覚えておいた上で、「一瞬だけ見れば思い出す」というカンペを用意しておくということです。

その意味では、例えば本の場合、カンペにせずとも、実物を画面の後ろに並べておくのも良いでしょう。記憶は、実物と関連付けて定着されるものですから、ちらっとその本が目に入っただけでも、記憶を呼び起こすフックとなります。

 

面接中となると、オンラインとはいえそんなに目線を外せるわけではないですし、また画面外を見る余裕もそこまでないでしょう。だからこそ、あくまでも「瞬時に思い出す」ためのカンペということを意識していただけると良いのではないかと思います。

 

聞こえないふりをする

上記も含めて、対面の面接でもオンラインの面接でも、面接官による質問に対する答えがすぐ浮かんでこないこと、よくありますよね。こういうとき、「少々お時間いただいてもよろしいですか?」などと素直に時間をもらって考えることも大切なことなのですが、自然な流れでやりとりする方が良いことに越したことはありませんし、またこうして無駄に時間を消費することで、結果的にアピールの時間が減ってしまうことも考えられます。

ここで、オンライン面接だからこそ要所要所で活用したいのが、「聞こえないふり」です。答えがすぐに浮かばない質問を受けたら、素直に悩むのではなく、まずは「あ、すみませんもう一度よろしいですか?」と、あたかも接続の問題で聞こえなかった体を装うのです。

リモート面接が普及したのはコロナの時代になってからの話で、面接をする側も慣れていないですし、途中で音が途切れることは珍しいことではありません。特に、“古き良き”体質の残るマスコミ業界であれば、偉い人になるほど、デジタル化の時代に順応していこうという気持ちは薄れ、リモート面接も苦労していることでしょう。そんな状況ですから、ちょっとくらい受験者が聞こえていないことがあっても、まったく不自然なことはありません。

 

ただここで、最初から「あ、すみません、電波が悪いようで・・・」などと、理由までしゃべってはいけません。この言い訳を最初から用意していたようで、わざとらしさが目立ってしまいます。1回目は言葉少なく「もう一度お願いします」で、2回目からは、「すみません電波が悪いようで」というのなら自然でかつ理由もわかり、また素直に詫びる真摯な人柄も伝わり、有効でしょう。このバランス感覚は、面接の邪道なテクニックにとどまらず、実社会で働いていく上でも大事なことです。

 

また、明らかに難しい質問にだけそういう反応を繰り返していては、面接官からしても違和感を抱いてしまいかねません。ですから、そもそも「聞こえない」ふりをする回数自体をできるだけ少なくするに越したことはないのですが、もう一つ邪道テクニックとしてお伝えしたいのは、「大したことのない質問にも一度聞こえないふりをしておく」ということです。誰でもパッと答えられるような簡単な質問を受けたときに一度聞こえないふりをしておくことで、「純粋に電波が悪いんだ」と自然に思わせられることが期待できるということです。

ただし、「聞こえないふり」の回数はできるだけ少なくすべきであることは大前提です。本来は、ここぞというとき(=どうしても回答までに時間がほしいとき)だけ使う方が良いと思います。「大したことのない質問にも聞こえないふりをしておく」というのは、あくまでも「回答に困る質問」が多く、そしてそういう質問にばかり「聞こえないふり」をしている状態が良くないという話で、それだったら、「大したことのない質問」にも同様に「聞こえないふり」をしておく方が、全体として自然になるということです。そんなに多用して良いものではないということは覚えておいてください。

 

ゆっくり、端的に話す

ここまで邪道な手法をいくつかご紹介したところで、基本的な注意点も一つ。

それは、「ゆっくり話す」ことと、「より端的に話す」ということです。

本来、長い尺をしゃべるときは、ある程度テンポを速くするなどの工夫が必要なのですが、オンライン面接ではそれが通用しづらい。単純に、しゃべるスピードが速いと、相手にとって聞き取りづらいということです。だからこそ、ある程度ゆっくり話すことが必要になるのですが、その一方で一番ダメなのは、ダラダラしゃべることです。オンラインでそれをやられると、面接官側はつまらないと感じるだけでなく、何を言っているかも途中からわからなくなってしまうことは、容易に想像がつくでしょう。多くの受験生を見ている面接官は、面接中、常に100%の集中力を保ってくれているとは限りません。

ですから、対面の面接のときに比べ、「ゆっくりしゃべる」ことを意識しつつも、「より端的に話す」ことも重視してみてください。面接官にとっては、より聞き取りやすく、かつ話もわかりやすくなり、高評価に繋がりやすくなることと思います。

 

あくまでも“対面”を希望する

最期にもう一点。マスコミ業界に限った話かもしれませんが、そもそもオンラインよりも対面を好む人が多いことも理解しておくべきでしょう。特にマスコミ業界は、誰もが「人と会う仕事」をしていますから、やはりオンラインだと細かい機微などは伝わりづらく、できれば直接会いたいと思っている人がほとんどです。まして、面接官になるような世代の人たちは、そもそもZoomやTeamsの操作がおぼつかない人でさえ多いです。これはマスコミ業界だと顕著な傾向ですが、他の業界にもおおよし当てはまることでしょう。

ですから、例えば地方からオンラインで受験している方なら、「オンラインで受験させていただいてすごくありがたかったです」と感謝を伝えつつも、「ぜひ直接お会いして思いを伝えたい」と添えておくことで、「オンラインだと楽でよかった」というよりも、「人とのコミュニケーションは会ってナンボ」という、面接官と共通する意思を示すことができるわけです。

面接官側は、面接についても、あるいは通常の仕事も、対面を好む人が多いということを忘れずに、間違っても「次回もぜひオンラインでお願いしたいです!」などと言わないようにしましょう。

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