マスコミ塾の必要性について

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テレビ局、新聞社、出版社などのマスコミ業界に就職するための倍率が高いのは、言わずと知れたことです。採用人数が少ないだけに、よほど優秀な人でない限り、他人と同じことをしているだけでは、内定を獲得するのは難しいでしょう。

とはいえ、「それなら死ぬ気で努力しよう!」とは思ってみても、面接練習を一緒にやるような相手はいないし、作文試験は一人では対策しづらいし、そもそもマスコミ就活においてどんな準備をするのが正解なのかもわからない・・・というのが、多くの方の本音ではないでしょうか。

こうした中で、自分なりの準備をしてうまく内定をもらえる天才肌もいれば、自分の人脈から、OBや先輩、業界で働く人、大学関係者、友人などで協力してくれる人をうまく見つけて、的確な対策を行っていく人もいるでしょう。

その一方で、私のように、能力的にも突出したものがなく、特別面接官に面白がってもらえるような個性もない、そして自分の就活に協力してくれるような人がいるほどの人気者でもない・・・という方も多いことと思います。

 

そこで選択肢として挙がってくるのが、「マスコミ塾に通う」ということ。

有名どころでは、『マスコミ就活読本』を発行している「創出版」や、『マスコミ就職完全ガイド』を発行している「阪東100本塾」などでしょうか。

ここでは、特定の塾の宣伝が目的ではないため、各塾の批評等は控えますが、

決して安くない金額を払い、それなりの時間を割いて通うことになる「マスコミ塾」とは、果たして本当に通う価値のあるものなのか、考えていきたいと思います。

 

 

 

まず、私の結論から申し上げると、「迷うくらいなら通うべき」ということです。

その理由は以下に挙げていきます。

 

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正しい(可能性が高い)努力ができる

私が考える、マスコミ塾に通う最大のメリットがこれです。

就活対策って、「何をやったらいいのかがわからない」とか、「自分がやっていることが正解なのかわからない」という事態に陥るのはよくあることだと思います。特に、人の何倍も努力はしているのに、結果的に独りよがりで誤った方向への努力ばかりしてしまっていたという悲劇は、就活に限らずどこでも起こりうる話でしょう。

まして、特殊なエントリーシートや、各社独特な筆記試験、個性が重視される面接など、見られる能力が多岐にわたるマスコミ業界となると、「何を」「どれくらい」「どのように」「どんなバランスで」頑張ったらいいのかなんて、1人で考えていても正解は導けないのがふつうでしょう。

 

だからこそ、第三者の目線で、かつ複数のマスコミ就職者を輩出してきた目線から、「努力の方向性」についてアドバイスをもらえるということは、マスコミ塾に通うこの上ないメリットだと思うのです。

必ずしも、そこでの指導が100%正解とは限らないかもしれませんが、少なくとも、一人で未知なる領域に努力を進めるよりかは正解に近いはずですし、何より迷いを抱えたまま努力するのはつらいものですから、「安心して努力ができるようになる」というだけでも、マスコミ塾に通う価値はあるのではないかと私は思っています。

 

面接練習ができる

当然ながら、わざわざ塾と呼ばれるところに通うわけですから、「1人ではできない対策」ができるのもメリットの一つです。

まず、何よりも大きいのは、面接練習ができるということでしょう。私は、就活対策において最も重要なのが、面接練習を繰り返すことだと思う一方で、多くの方が最も疎かにしがちなのもまた、面接練習だと思っています。

特に、私のような、天才肌とは程遠いような人間の場合、準備してきたことをうまく話す練習や、相手の質問の仕方に合せて的確に答える練習、伝わる話し方をする練習などを積まなけれな、本番でベストな受け答えはできないでしょう。

また、面接練習によって、「説明がわかりづらい」「自分の用意してきた回答に合わせて話をしているから、質問に真正面から答えていないように感じる」「結局軸がどこにあるのか伝わらない」「まじめすぎる」「競合他社でもいいんだとも思える」など、様々な角度からフィードバックがもらえることで、その修正を繰り返していくことができますし、あるいは、「話が長くてダラダラした印象を受ける」「声が小さい」「表情がかたい」「話している途中で指をいじるクセがある」「身振り手振りがなくて不自然」などと、思ってもいなかったような自分の印象についてもアドバイスがもらえるかもしれません。

 

正直、このような面接練習というのは、それ自体に恥ずかしさもあるし、フィードバックには悔しい思いや嫌な思いをすることも多々あるでしょう。

それでも、この練習を積んでいるかどうかで、本番で面接官が抱く印象には雲泥の差が出てきます。就活の期間なんて、例え1、2年で終わらなかったとしても、社会人としての人生全体からしたら本当に短いものです。多少の恥は捨ててでも面接練習を重視することこそ、目標や夢への一番の近道になるのではないかと、私は考えています。むしろ、知っている人の前では本気で話せないところもあるでしょうから、もともとの知り合いではない人と練習ができるマスコミ塾は、その意味でも適しているのではないかと思います。

 

作文対策ができる

マスコミ就活のおいて重要な要素である作文試験も、なかなか1人では対策が難しいものです。

過去の出題テーマなどは、インターネットや書店に出回っている書籍などからある程度はわかりますが、いくら自分で書いてみたって、それが合格水準にあるのか、またどこをどう修正すれば良くなるのかということは、なかなかわからないでしょう。ですから、作文試験の対策には、客観的に答案を評価してくれる人がいるといないとでは、本番での“作文力”には大きな違いが出てくるといえます。過去に何枚もの答案を見てきたマスコミ塾で答案を磨いてもらうことは、有効な対策となるはずです。

そもそも、作文試験の対策こそ、何をしたらよいのかよくわからないという人も多いのではないでしょうか。予定稿をどのように仕上げるのか、予想していないテーマで出題されたときにどのように対応すべきなのか等、的確な対策や練習ができるという意味でも、塾に通う価値はあるのではないかと思います。

なお作文については、マスコミ塾に通わずとも、メール等のやりとりで添削してくれるサービスはたくさんありますから、それを利用するのも一つの手ですね。

※作文試験対策についてはこちらの記事も参考にしてみてください。

【作文試験】”80点”の予定原稿を3つ用意せよ

【作文試験のツボ】予定原稿をつくる上での考え方【新聞・テレビ・出版】

 

同じ志を持つ仲間がいる

マスコミ業界で働きたいという、同じ志を持った仲間と切磋琢磨できるというのも、メリットの一つでしょう。これは本当に良い刺激になりますし、互いに有益な情報交換もできます。

また、上記の通り面接練習や作文試験対策も共にするわけですから、ライバルのレベルを知ることができるという意味でも、自身を奮い立たせるのに一役買うのではないでしょうか。自分より優れた人がいれば、その人を超えられるよう奮起するでしょうし、逆に自分の方が優れていると思うことがあれば、それは大きな自信になるでしょう。

夢に向かってどんなに強い思いを持っていても、どこかでだらけてしまうタイミングがあるのは、誰しもあることです。そんなときに、このような共に頑張る仲間、ライバルがいることは、互いに大きな励みになるはずです。

 

ニュースを見るクセができる

マスコミ業界で働くということは、当然世の中の動きには敏感である必要があります。そのため、就職試験の段階から、時事にある程度通じていることが求められます。筆記試験で直接問われることも多いですし、面接で、ニュースをどれくらい見ているかをはかるような質問が飛んでくることも多々あります。

これはもちろん、日頃の各自の対策こそが大事なのですが、マスコミ塾に通っていると、「他の受講生の目」がありますから、彼らに恥ずかしくないように、毎回それなりに緊張感をもって時事をチェックするようになるはずです。

例えば、「毎回の講座の前にはニュースや新聞をしっかりチェックしておこう」という考えになるだけでも、その積み重ねは、大きな力になります。このような意識の違いによって、到達点は大幅に変わってくることでしょう。

 

結論

今でこそオンラインでの講座も拡充されつつあるところだとは思いますが、お住いの地域によっては希望するような受講ができないこともあるでしょうし、当然ながら、お金も時間もかかるものなので、簡単に決断できるものではないかと思います。

ですがやはり、自身の就活準備に何かしらの不安を抱えているのならば、一歩踏み出してみることで、拓けてくる道もあると思うのです。まずは数か月通ってみるということであれば、学生でも払えないことはない額だと思いますし、それが難しければ、親御さんをはじめ、誰かに頼ってみるということだってあってもいいのではないでしょうか。

まずは行ってみないとどのようなものかもはっきりわからないでしょうから、迷っているくらいなら、ぜひ一歩踏み出していただきたいところです。

行ってみた上で、「やはり自分には不要だ」「思っていたものと違う」「先生は生徒よりもカネのことしか考えていない」などいうことがあれば、塾を替えるか、やはり独力でやってみるというのも手でしょう。

ですが、これらも、まずは受講してみないと始まりません。何も、「マスコミ塾は全員通うべき!」などと断言するつもりはなく、自分には必要なのかな・・・などと迷っているくらいなら、一度チャレンジしてみるべきだというのが、私の考えです。

マスコミ塾自体に、良し悪しはあるでしょう。当然ながら、私も多数のマスコミ塾にお世話になったわけではないですし、またすべてのマスコミ塾を知っているわけでもありません。

ですから、ひとまずその“良し悪し”の観点は置いておいて、そもそもマスコミ塾に通うべきかどうか悩んでいる方がいれば、その背中を少しでも押すことができていたら幸いです。

※参考記事
マスコミ塾の選び方(どこを重視すべきか)

マスコミ塾は社会人も行っていいのか

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