マスコミ塾の選び方(何を重視すべきか)

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マスコミ塾は必要なのかどうかという点については、

マスコミ塾の必要性について

の記事でご紹介しました。

今回は、その選び方についてお話ししていきます。

 

まず、本題に入る前の大前提として、

興味のあるマスコミ塾が無料体験を実施しているなら、迷わず行ってみるべき

です。

体験といえ、なかなかの勇気がいることではあるでしょうけど、ウェブサイトを見ているだけでは何も変わりません。自分に必要な塾であるのかどうかを実際に確かめるチャンスがそこにあるのなら、できるだけ早くトライしてみることが重要です。

その前提の上で、無料体験を実施していない塾ももちろんありますから、ここでは、主に【事前情報からわかること】【行ってみてからわかること】、そして【事前にできる調査】の3つに分けて、注意すべきポイントをご紹介していきます。

 

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事前情報からわかること

無料体験の有無を問わず、今時どこの塾でも、HPにある程度の情報は載せていますから、これはしっかりチェックしておくべきなのは言うまでもありません。

また、ネット上には、各塾の口コミや、ちょっとした書き込みなどがけっこうありますから、“あくまでも参考程度に”という枕詞はつきますが、一つの情報源にはなるでしょう。

加えて、一部のマスコミ塾は、マスコミ就活についての書籍を発行していますから、それを読んでみることも参考にはなるかと思います。

このように、インターネットを中心に、事前に得られる情報はそれほど少なくはありません。そしてこれらをチェックしていただく際、以下について注意していただけたらと思います。

カリキュラムが自分に合っているか

だいたいどこの塾でも、どんな講座があって、どのような内容なのか、何かしらの説明がHP上にあるはずです。基本的にはエントリーシート、面接、作文、時事の対策が主になるはずですが、それぞれの対策の仕方が適切に見えるか、優先順位をどこに置いているように見えるか(逆に偏りがありすぎないか)、あるいは自分に足りていない部分を鍛えてくれそうかという点から、自分に合っていそうか考えてみるべきでしょう。なんとなく雰囲気が合いそう・合わなそうという感覚も大事です。

もちろん、実際に行ってみないと完全な判断はできないと思いますが、HPに載っている情報や、ネットの口コミなどからでも、どんな授業が行われているのか、ある程度の想像はつくはずです。

 

合格体験記が充実しているか

多くのマスコミ塾が、各々のHPに、卒業生の「合格体験記」を掲載しています。自社のHPとはいえ、このような類のものでわざわざ架空の体験談を載せたり、サクラがいたりする可能性は低いでしょう(と思いたいですね)。

ここで見るべきは、その数や、それぞれの内定先ももちろんなのですが、同じくらい、あるいはそれ以上に重要なのが、その「熱量」です。

どんなにお世話になった塾だとしても、大学の卒業間近は遊びや学業、勉強に皆忙しくしているでしょうし、社会人であればなおさらです。そんな中で、もう内定という目的は果たしたのに、わざわざ時間をかけて体験記を書くわけですから、そもそも書くこと自体がけっこうな負担で、言ってしまえば「面倒な作業」なのです。

ですから、そのような「面倒な作業」を「作業」で終わらせず、きちんとマスコミ塾への恩をアツく言葉にしている体験記が多ければ、それだけ塾に心から感謝している人が多いということだといえるということです。逆に、大して恩義を感じていない人が多ければ、熱量を感じない文章や、肝心の塾への感謝には触れていない文字通りの「就活体験記」が目立っているはずです。

内定をもらったことに酔いしれている文章や、いかに自分が頑張ったかを書いている文章ではなく、塾でどんなことを学び、どんなメリットがあり、どんな点にどれだけ感謝しているのかということについて、熱量をもって書いてある文章がどのくらいあるのかを観察してみてください。ここは塾としてもごまかしがきかないところです。

実際、これらの体験記を読むことは、皆さんにとっての大きな刺激にもなるはずですから、時間をかけても決して無駄にはならないと思います。

 

学生色が強すぎないか(社会人の場合)

マスコミ受験を考える人には、一度社会に出て、既に働いている人もたくさんいるでしょう。その中では、当然、業界経験がある人もいれば、完全未経験から狙う人もいることと思いますが、いずれにせよ、一度社会に出ている立場だからこそ、「何か他人と違うことをしなければ」と考え、マスコミ塾に通おうとする人は比較的多いのではないかと思います。

ですが、一部のマスコミ塾は、学生の受験を前提としている色が強いところも見受けられます。それ自体を否定するものではありませんが、社会人にとって、そのような環境で学ぶということは、やはり他の受講者とのズレは覚悟しなければならないでしょうし、何よりやりづらさは感じざるを得ないところがあるでしょう。

ですから、社会人で通塾を考える場合、HP上で“学生色”が強すぎる場合は、そこは避けておいた方が無難かと思われます。カリキュラムが学生を前提としたものになっていたり、何かと「○年生向け」などと学生を想定した案内があったりしたら、注意してみて良いかもしれません。逆に、社会人も受講している形跡があったり、「社会人も歓迎します」などという文言があったりしたら、そこは有力な候補として考えても良いかと思われます。

 

 

通ってからわかること

上記の通り、ある程度事前情報からわかることもあるのですが、やはり実際に塾に行ってみてわかることの方がはるかに多いです。無料体験があるならそれを利用したり、無い場合は最低限のコマ数でまずは受講し始めてみたりと、「最初の一コマ」にできるだけ早く踏み出すことをオススメします。

こうして、実際に受講してみた際の、本当に信頼していい塾なのかどうかの判断基準は以下の通りです。

講師のスタンスはどうか

何より、その講師が信頼できる人かどうかが、そのマスコミ塾の信頼性の全てを左右すると言っても過言ではないでしょう。以下に当てはまる傾向が見つかれば、注意が必要です。

特定の生徒をひいきしている

受かりそうな人(合格実績に貢献しそうな人)をかわいがる一方、可能性の低そうな人には冷たかったり、諦めている感じが見えたり・・・そんな“生徒差別”は見られないでしょうか。

ビジネス色が強すぎる

何かにつけて追加講座への勧誘を受けるなど、生徒への思いよりも、お金儲けを重視しているような印象は受けないでしょうか。「指導さえしっかりやってくれていればいい」という考え方もあるかもしれませんが、講師が何に重きを置いているかで、指導の在り方は大きく変わってくると思います。

約束を守らない

講師との間で交わした約束が平気で破られたり、あるいは時間が守らなかったりすることも含めて、約束を守らない傾向は見られないでしょうか。

他人任せの指導が多い

作文の添削はアシスタントに任せたり、塾の卒業生を頻繁に講座に呼んだりと、講師自身の指導ではなく、別の人に任せることが多いという印象はないでしょうか。塾のOBと会えること自体は良いとは思いますが、マスコミ塾の本質はそこではないですし、指導自体はプロの講師本人から受けるに越したことはありません。

相談がしづらい

何か困ったことがあったときに質問、相談できることは大きなメリットの一つであるはず。それにも関わらず、怖い、威圧的、冷たい、めんどくさそうなど、何となく質問しづらい雰囲気はないでしょうか。せっかくお金も時間もかけて通学していながら、気軽に質問ができないのは、大きなマイナスだと思われます。

人柄に難あり

そもそもの講師の人柄に気になるところはないでしょうか。偉そう、謙虚さがない、気が短いということだけでなく、過去の実績ばかりを自慢していたり、同業他社を否定することばかり言っていたりするようなことがあれば、注意が必要かもしれません。

 

講座の在り方はどうか

HPで下調べをしていても、実際に講座に参加してみると、想像とは違う点も多々あるでしょう。現場で以下のような点に気づいたら注意してみてください。

あまりにも受講生が少ない

まず、不人気な塾である可能性が高まります。もちろん、「受講生が多い方が良い塾である」なんて相関関係はありませんし、宣伝活動を一切していない優良塾であるが故のことである可能性だってあります。とはいえ、あまりにも少ないようであれば、何か理由があるのではないかと注意を働かせてみても良いかもしれません。また、受講生が少ない方が濃密な指導を受けられるメリットもありますが、逆に言うと、高め合う仲間が少ないということも言えます。具体的な数字には言及できませんが、「ほどよく少人数」だと感じるくらいがちょうど良いのではないでしょうか。

面接練習の機会が少ない

やはりマスコミ就活における一番の肝は、面接です。だからこそ、面接の実戦練習を積む機会が豊富にあるかどうかは大事な指標なのですが、一人の面接練習に付き合うだけでもそれなりの時間がかかりますし、また受講生にとっても手をあげるのに勇気がいることですから、そもそも希望者がいないということもありえます。だから、講師側にとっては比較的指導のしやすい作文を重視しがちですが、作文ばかりでは受かりません。もちろん、作文対策自体が幅広い意味でのトレーニングにはなるかと思いますが、「作文試験」という意味では、全体の選考過程の中で締める割合は決して大きくないのです。

その一方、面接はどの企業においても、もっとも重視している指標であることは間違いなく、実際に最も多く課される選考過程こそ、面接なわけです。だからこそ、講座として面接練習を「定期的にやっている」程度では足りないのです。希望さえすれば、ほぼ毎回に近い頻度で面接練習を行える塾を選ぶべきです。もともと才能のある人でない限り、面接練習はどれだけしても多すぎることはありません。毎回、何かしらの発見があるはずです。

双方向の授業になっていない

講義形式にしてしまう授業も、教える側にとっては実は楽なこと。それに何となくすごい雰囲気が出ますし、色々な教えが含まれていそうな気がしていますが、マスコミ就活の対策において最も重要なのは、受講生自身が考え、発言したり作業したりすることです。そのような双方向の形式が重視されているかは、大事なポイントです。その際、先に申し上げたように、「ほど良い少人数」だと感じる程度の受講生がいると良いですね。

学歴などでの優遇がある

「講師のスタンス」の注意点でも述べましたが、そもそも塾としてそのような優遇措置を行っていることもあります。有名企業に内定する見込みのある人は、塾の「内定実績」を豊かにすることに貢献してくれる可能性が高いですから、ぜひとも入塾してほしい人材のはず。そして、その最もわかりやすい基準が、「学歴」というわけです。当然、このような優遇措置を公にすることはありませんが、実際に高学歴で料金面が優遇されている人がいるという話を聞いたり、そういう情報をどこかで見たり、あるいはご自身がそのような声をかけられたりしたら、注意は必要かもしれません。

 

このように、通ってみてはじめて気づくことも多々あると思います。『アメトーーク』の家電芸人ではないですが、「なんか違うな・・・」と思ったら、そう思った時が替え時。時間は取り戻せませんから、どうか早めのご決断を。

 

事前にできる調査

講座に行ってみる前に、ある程度探りを入れる手段もあります。

気になる点について問い合わせてみる

まずはシンプルに、メールや問い合わせフォーム等で、気になる点について問い合わせてみることです。実際に行ってみる前に、疑問や不安は解決されているに越したことはありません。塾側も、入塾の可能性のある人からの問い合わせですから、基本的には親切に対応してくれるはずです。入塾前の一発目の相手の反応が好ましくないものでしたら、ちょっと注意してみても良いかもしれません。

講師と直接話せないか聞いてみる

上記の「問い合わせてみる」こととも関係しますが、一度講師と話をする時間がもらえないか、頼んでみることも一つの手でしょう。親切な講師なら、講座の合間などで応じてくれる可能性はゼロではないはずです。直接話ができれば、文面でのやりとりよりも疑問や不安が解消されやすいだけでなく、何より講師の人柄がある程度伝わるでしょうから、短時間だとしても、かなり有効だと思います。

作文添削に出してみる

塾によっては、塾生以外の人に向けて、作文の答案を添削するサービスを行っているところもあります。基本的に有料ということにはなるでしょうが、どのくらい丁寧に答案を見てくれているか、メールでのやりとりが親切かどうかということがよくわかるはずですから、作文試験の対策がてら、やってみる価値はあるでしょう。

 

とらわれすぎ注意

逆に、あまりとらわれすぎないようにしたい情報について挙げておきます。

料金

「高い方が良い塾だ」とか、逆に「安い方が生徒思いの塾だ」とか、そのようなことはHP上から判断できることでありません。となると、少しでも安い方を、という気持ちもよくわかりますし、懐事情は様々だとは思うのですが、就活は一生がかかった転機ですから、料金は判断材料の優先順位としてはできるだけ下げておくことをオススメします。

内定実績よりも塾自体の信頼性

上記にも述べた通り、もちろん内定実績も重要な情報です。ただ、ここが優れていれば、それだけで良い塾だと思ってしまいがちですが、もともと優秀な学生を囲い込んでいたという可能性も排除できないはずです。本当にその塾の指導によって受かったのかなんてことは第三者には知り得ないことですから、内定先の企業名だけで判断することは安易すぎるかもしれません。それよりも、塾自体が信頼できて、自分に合っていそうかという点を重視すべきです。

 

おわりに

このように、様々な注意ポイントを挙げてしまうと、全てを100%満たすというのはなかなか難しいかもしれませんが、一つの指標として参考にしていただきつつ、真剣に選んでいただいたら、最後は「ここで頑張ってみよう!」という塾に巡り合えるはずです。

そもそも、この記事をご覧いただいて実際に何かしらの行動を起こそうと思われているなら、その時点で、多くの就活生よりも、一歩も二歩もリードしているといえるでしょう。皆様のマスコミ塾への挑戦、そして就職および転職活動が実り多いものになることを祈っております。

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