新卒カードはどう使うべきか――「やりたいこと」を優先すべき理由

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就活市場における最強の肩書きの一つが、「新卒カード」といえるでしょう。新卒の就活市場のみ、完全未経験での採用が積極的に行われていて、まだ何にも染まっていない真っ新な人材を、企業は求めています。

ではこのカードはどう使うのが有効なのか。正直にいうと明確な答えはなく、人それぞれとしか言えません。ですが、私個人の考えとしては、

「やりたいことがあるなら妥協しない方がいい」

ということです。その大きな理由を2つ。

まず、やりたいことに一番近づきやすいのが新卒採用だから。

「何にも染まっていないこと」を評価されるなんてことは、今後一切ないでしょう。何かしら光るものが示せれば、直接の経験がなくても採用してくれるわけですから、このチャンスを使わない手はありません。新卒カードを使っても「やりたいこと」にたどり着けなかったのなら、諦めもつくかもしれません。一番ダメなのは、チャレンジさえせずに最初から諦めて、いつか後悔することです。

もう一つは、一度「やりたいこと」の業界に入りさえすれば、次につながりやすいから。

たとえ第一志望、第二志望からは程遠い内定しか得られなかったとしても、「やりたいこと」に携われることは、次につながるという意味でも、大きな価値があります。転職市場では、原則として、募集している仕事の「経験者」が採用されることになりますから、その道の経験を積んで、ステップアップを図るという方法が得られるわけです。

もちろん、「第二新卒」などの選択肢はあります。【「新卒」のチャンスは一度じゃない!!】という記事も書いているので、良かったら参考にしてみてください。この場合、社会人でありながらも“経験不問”の採用をしてくれるのですが、志望企業の業務に繋がる経験があるとなお良いというのは言うまでもありません。アピールがしやすくなりますし、企業側も、採用後の活躍のイメージがしやすくなるわけです。

 

これから人生の大半の時間を費やす仕事ですから、「やりたいこと」があるのなら、そこに携われるに越したことはありません。そこに一番近いルートが「新卒カード」なわけですから、この機会は大事につかってほしいなというのが、私の思いです。

とはいえ、【「新卒」のチャンスは一度じゃない!!】でも書いた通り、やりたい仕事に就くためのチャンスは、決して1度ではありません。1回1回の選考を大切にしつつも、病みすぎることなく、余裕をもって色々な挑戦をしていただきたいと思っています。

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